高校受験と中学受験

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高校受験と中学受験



高校受験と中学受験
受験熱の過熱化や中高一貫教育への関心の高まりもあり、中学受験を行う子供も増えてきました。中学受験と接する親は高校受験との違いに戸惑うことも多いようです。では高校受験と中学受験との間にはどのような違いがあるのでしょうか。

まず最大の違いは受験の動機。高校受験は高校進学を目指す生徒が全員受けるものなのに対し、中学受験はあくまで希望者が受けることになります。そのためいざとなったら公立学校に行くという安全な「滑り止め」があるという点に中学受験の大きな特徴があります。ですから、志望校を極端に絞って集中的に受験対策を行うといったやり方も可能なのです。その意味では中学受験の方がやりやすい面もあります。

もうひとつは受験科目の違い。具体的には英語があるかどうか。高校受験には英語が必須となるのに対し、中学受験には英語がありません。英語が大きなネックになる生徒は多いですから、この点も対策が立てやすいといえるのではないでしょうか。

ただし、高校受験と中学受験は試験の内容に大きな違いがあります。高校受験の場合は学校教育の延長線上にある内容が問われます。ですから偏差値が直接合否に影響をもたらすのです。そのため試験勉強もしやすく、志望校に合格できるだけの学力を身につけることが最大の目的となります。一方で中学受験の場合、ちょっと頭をひねった問題が出題されることが多いのが特徴です。丸暗記による学力よりも思考力・発想力が問われるのです。なかには大人でも解くのが難しい問題が出題されることも多く、事前の対策が思うように効果を挙げられなかったり、得意な子は高得点を獲得できる反面、苦手な人はなかなか得点できず差が生じることも多いようです。

この試験内容の違いは受験対策にも違いをもたらします。高校受験の場合、学習塾は必ずしも不可欠というわけではありません。学校と家庭での勉強で充分対策を行うことができますし、苦手な科目だけ学習塾で補うという方法もあります。しかし中学受験の場合は試験に合格するための対策を学校以外で行わなければならない傾向があります。学習塾や中学受験用のテキストなどを使用した対策が必要になるのです。時として学校の授業とは関係ないような勉強、あるいは明らかに小学校教育の枠を超えた内容の学習が必要になる場合もあります。

もうひとつ、中学受験の場合中高一貫教育がもたらすメリットも忘れてはならないでしょう。中高一貫教育の中学校に合格することができれば高校受験の必要はなく、6年間を大学受験の準備に当てることができます。その分ゆとりを持った学校生活を送ることができるはずです。

このように、高校受験と中学受験の間にはさまざまな違いがあります。緊張感の高さや覚えること、学ぶことの多さといった点において高校受験の方が大変といってもよいでしょう。一方中学受験は早めに対策を行うことで充分な余裕を持って対策に取り組むことができる利点もあり、比較的対策を立てやすい受験といえるかもしれません。
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